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【夜学】

二十年、教わってきたし、見続けてきたはずのモノに初めて気がつく。人間、意識の焦点があっていなければ、目の前にあるモノも見えていない。いや、むしろ見てもいないし、聴いてもいない。かといってボンヤリしていたわけでもなく、真剣に見もするし、やはり真剣に聴いてもいる。それが二十年経...

【型】

千の手数を覚えるなら、一つの「型」に習熟しなさいとは古くからの諺だが、千変万化、万通りの寸尺を持つ人間相手に、一つの武術の「型」なんか通用するはずないと、言いたげなのは近代批判精神のさからしさ。 結局、「型」がなければ「型破り」もないとは、これもまた使い古されたレトリックだ...

【孤独について】

老子や荘子のコトバを出すまでもなく、東洋はながらくコトバと云うモノに根元的な不信を抱いて来た。例えば易経の繋辞伝にある「書は言を尽くさず、言は意を尽くさず」などはその典型。 また、通俗的仏教理解に至っては、言語認識の領域を存在世界へまで押し広げ、全ては「空」であり、また「無...

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